国際糖尿病連合西太平洋地区会議&アジア糖尿病学会学術集会

11月24-27日

京都で開催された上記学会に参加・発表をしてきました。

国際学会であり、多くの海外の研究者も参加し、すごく勉強になる学会でした。

なかでも、現在のホットトピックになっているインクレチンとDPP4関連のシンポジウムや発表が多くあり、僕もこの領域の研究をしたいと思っているところなので、いい話をたくさん聞くことができてよかったです。また、来年には発売される新たな糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬のシンポジウムもあり、新薬を用いた臨床ストラテジーの変革もこれからあると思われます。GPR40についても発表があり、さらに糖尿病治療には専門的な知識が必要になってくると思います。

インクレチンの膵外作用、GLP-1の動脈や心臓への直接作用、GIPの脂肪細胞への影響、DPP4阻害薬のGIPを介した作用、DPP4の細胞への直接作用などなど、僕が今後研究に用いようと思っていることもかなりトピックになっており、はやく研究を進めて結果を出さないと!と思いました。

懇親会では海外の方たちも多く来ていて、狂言や和太鼓もありとても楽しめました。

学会の会長でもある関西電力病院の清野裕先生をはじめ、幾人かのご高名な先生方とも挨拶することができ、有意義な時間を過ごしました。

僕は最終日に「Effects of pioglitazone on bone mineral density, bone markers, and vertebral fractures in type 2 diabetes mellitus」という演題でピオグリタゾンの骨への影響についての発表を行ってきました。ちなみに、本演題はトラベルグラントに採択され、旅費・宿泊費を学会から出していただきました。糖尿病の骨に対する影響についてはまだまだマイナーな分野で、だからこそ、多くの人たちにもっと知ってほしいと思っています。

そのために、もっともっと勉強・研究を進めていきたいと思っています。がんばるぞー

写真を添付していますが、学会が終わってから観光に行った清水寺で撮ったものです。

ここでも世界糖尿病デーのブルーライトアップがされていました。

金沢一平 糖尿病と骨粗しょう症専門医からの提案