2月3日日曜日国立京都国際会館で開催された第13回動脈硬化教育フォーラム参加してきました。生活習慣病の管理の最終目標は血管を守り、ADL/QOLを保つことにあると思います。
様々なガイドラインがあるなか、昨年改訂された動脈硬化疾患予防ガイドライン2012は包括的治療を行うためのガイドラインとなっています。
しかしながら、高齢者における治療エビデンスがまだまだ不十分であり、特に後期高齢者でのエビデンスは“ない”といっても過言ではありません。
脂質異常症については、EWTOPIA75という臨床試験が走っている最中ですが、高血圧症、糖尿病における後期高齢者での管理目標の設定を目指して、研究を行っていかないといけない現状にあるようです。
超高齢化社会を迎えた日本、諸外国は日本が経済や福祉の対策をどうしていくかに注目しています。日本がうまく高齢化の波を乗り越えることができれば、日本を見習い、日本がこければ逆をいくことでしょう。
医療においては、高齢化先進国である日本がリーダーとなって、高齢者医療の在り方を提言していくべきかと思っています。
したがって、日本のなかでも高齢化の進んでいる島根から、新たなエビデンスの発信をしていかないといけないと思っています。
日常診療はガイドラインを参考として行っていきますが、やはり我々はガイドラインを作る側としての意識を持ち、仕事を進めていきたいと思います。