Diabetes Online Seminar~アテオスで絆ぐ、患者さんとかかりつけ医~ in 宮城

2021年10月27日(水)

仙台の奥口内科クリニック院長の奥口文宣先生に座長をしていただき、仙台の糖尿病専門の先生、ならびに一般内科の先生たちを対象に、GLP-1受容体作動薬の使い分けについてお話しさせていただきました。

ワンアップ!明日からできる糖尿病治療強化術~GLP-1製剤の有効性、使い分け、導入について~

案内状

 

奥口先生は当院と同じように、糖尿病専門医のいる大学病院にも勝るような診療をされている先生で、講演前後にお話しさせていただきましたが糖尿病診療に熱い想いのある先生でした。私も奥口先生を見習って、熱い想いを患者さんに継続して伝えていけるように頑張りたいと思いました。

奥口内科クリニック,青葉区,仙台市,内科,糖尿病内科,糖尿病専門医,脂質異常症、肥満、脂肪肝 (okuguchinaika-cl.jp)

 

 

糖尿病はさまざまな合併症・併存疾患を引き起こす万病の元です。しかしながら、糖尿病だけを良くしても、それらのリスクを完全に減らすことができないやっかいな病気です。

エール君
エール君

糖尿病は万病の元!

これまで数々の大規模研究で血糖コントロール、糖尿病治療薬のみでは心血管疾患のリスクを下げられないと報告されてきました。そんな中、プラセボ(偽薬)を対象とした臨床研究で、心血管疾患のリスクを下げることができると報告されるようになったのが、GLP-1製剤とSGLT2阻害薬です。

 

これらの薬剤は肥満症にも良い影響が期待されるため、肥満糖尿病や心血管リスクの高い糖尿病患者さんへのファーストチョイスといっても過言ではないお薬となってきています。したがって、糖尿病専門医だけでなく一般の先生にも知っていただきたい薬剤です。

 

エール君
エール君

注射薬も最近は非常に使いやすくなってますね

しかしながら、GLP-1製剤は主に注射薬であるため、非専門の先生がGLP-1製剤を処方することが少ないのが現状です。

 

今回の講演では、まず非専門の先生方にGLP-1製剤の特徴と利点、欠点を知っていただくこと、そして対象となる患者さんにどのGLP-1製剤をどうやって使うのかについてお話しさせていただきました。 

 

GLP-1製剤は上手に使うと患者さんだけでなく、ご家族にもメリットがあり、また医療者やクリニックにもメリットがある良いお薬です。

患者さんのアンメットメディカルニーズを探り、解決するための一手として、GLP-1製剤は知っておきたいものの一つですね。

金沢一平 糖尿病と骨粗しょう症専門医からの提案