米国骨代謝学会 in ボルチモア

先週、米国ボルチモアで開催された骨代謝学会に参加してきました。

僕の発表は最終日でしたが、多くの質問をいただき、とても有意義な発表になりました。

学会の話題としては、

今後新しく登場するカテプシンK阻害薬、抗スクレロスチン抗体の臨床治験の結果や骨細胞の話題が多くあったように思います。もちろん、今年日本でも使用可能になった抗RANKL抗体の研究も発表されていました。

カテプシンK阻害薬などは、骨吸収を抑えるだけでなく骨形成を促進することができる薬剤であり、さらなる基礎研究が進めば骨代謝回転、リモデリングなどのメカニズムが解明される可能性があると思われます。

以前にもまして、骨細胞の役割や骨芽細胞と破骨細胞のカップリングについての研究が進んできており、新たな薬剤も次々に開発されてきており、骨研究もかなりhotになってきているのを感じました。

写真は学会の合間に見学に行った臨床研究で有名なJohns Hopkins大学病院です。

休日のため非常に静かでしたが、きれいで立派な外観で、僕の研究も発展できればいいなと思いました。

金沢一平 糖尿病と骨粗しょう症専門医からの提案