2021年10月14日
大分県豊後大野市の先生方を対象に講演をさせていただきました。
豊後大野(ぶんごおおの)市は大分県の南に位置する人口約3万人強の小さな町で、私は言ったのことがないのですが、市のホームページを見る限り自然と文化が豊かな街のようですね。是非動画もご覧ください。
トップページ | 豊後大野市 (bungo-ohno.jp)
豊後大野市では高齢化も進んでいるために、地域の健康寿命を守るために地域連携、骨粗鬆症診療の拡充を図る目的で、第2回目のセミナーを企画されたそうです。
豊後大野市東部の寝たきりについて考える会Web Seminar part2
内科医による骨粗鬆症診療が必要な訳~我々の患者さんを寝たきりになんてさせない!~
最初に講演①として、三重東クリニックの宇都宮健志院長から「当院における骨密度検査の状況と今後の当エリアにおけるDEXA連携のご提案」というお話がありました。
三重東クリニックは全国展開する社会医療法人関愛会のグループの1つで、ホームページがとてもユニークです。~幸せな人生へのお手伝い~というのもステキですね。医師紹介、エッセイ集、読書日記などとても楽しいページですね。
当院について | 三重東クリニック TEL 0974-22-6333 (sekiaikai.jp)
宇都宮先生から熱いお話が合った後に、私から
今回は、骨粗鬆症の基本的な概念、考え方、内科の先生ができる骨折リスク評価、そして治療戦略についてレクチャーさせていただきました。
クイズ!
人生を太く生きるために必要なものってなんでしょう?
1つ目はヒト
やはりヒトとヒトのつながりって人生を豊かにしてくれますよね。今回の講演会もヒトを健康に生かすために、連携を活かして地域を元気にさせるという趣旨ですが、一人でできないことも皆であれば大きなことを成し遂げることができますね。
早くいくなら一人で、遠くに行きたいなら皆で
2つ目はモノ
骨粗鬆症診療にとって欠かせないのが骨密度測定機器DXAです。DXAはX線を使って骨密度を測定できる、骨粗鬆症診療のゴールド・スタンダードです。しかし、どこにでもある機器ではないため、DXAの共同利用が必要になってきます。出雲市ではコツコツネットという地域で取り組む骨粗鬆症ネットワーク、DXA共同使用に取り組んでいますが、当院もDXAによる骨密度測定、診療知識(薬剤選択、マネジメント、栄養指導など)の共有をさせていただいています。
「コツコツネット」結成へ 骨粗しょう症対策に一丸 | 山陰中央新報デジタル (sanin-chuo.co.jp)
3つ目はカネ
健康を維持するために必要なお金もあると思います。もちろんお金をかけずに取り組める運動などの生活習慣もありますが、人生を豊かにする&健康寿命を延ばすために必要な経費も必要なのが現実ですね。しかし、残念ながら金銭的な理由で診療が継続できずに骨折⇒寝たきりというケースがあるのも実情です。骨粗鬆症による大腿骨近位部骨折をして寝たきりになってしまうと、費用が1800万円にもなるとも言われています。治療が継続できなかったために、生活の質が下がり、生活のための費用が増えてしまうという。。。こういうことは避けたいですね。
骨粗鬆症治療薬も増えてきています。ジェネリック、費用対効果という考え方もでてきています。患者さんには主治医の先生と相談しながら治療を継続していただきたいですし、私もかかりつけ医の先生方に知識の共有をしていきたいと思います。
4つ目は時間
例えば患者さんに運動を勧めると、「頭ではわかっているんですが時間が。。。」と言われることもしばしばあります。「仕事が。。。」という患者さんもおられますが、仕事をリタイヤした後に不健康な体が残る人生で良いでしょうか?もちろん、NOですよね。仕事に自分の健康のための時間を搾取されてはいけません。
運動というと1時間とはまとまった時間をイメージするかもしれませんが、これまで運動習慣がなかったかたは5分、10分からでもよいので兎に角まずは始めることが大切ですね。
兎に角まずは行動することが大切ですね。
5つ目は情報
このブログを見ていただいている方は、すでに情報の重要性は理解されていると思います。健康を維持するためには、正しい知識を持つことが大切です。世の中には情報があふれていますが、取捨選択が必要です。○○で激やせ、△△で痛みゼロ、食事制限はなしでも体重が10㎏減とか。すべてではないとしても、健康を維持するためには必ず努力が必要です。基本、健康にはコツコツ努力の毎日の積み重ねが大切です。基本を忘れずに、情報収集したいですね。
6つ目は健康
健康であるからこそ、人生を太く生きられる。失って初めて健康の大切さに気付く、そんなことになる前に、いつまでも太生き生活ができるように、健康生活を始めよう!