2021年10月6日(水)
大阪府岸和田市の藤井病院院長の脇田重明先生に座長をしていただき、内科医による骨粗鬆症診療の考え方、ストラテジーについてのセミナーWeb講演をしました。
みんなでつなぐ骨連携プロジェクト
~医療の和で守る地域の健康寿命~
講演の依頼内容として、岸和田市藤井病院近隣での〝病院とクリニックの連携”を進めたいということでしたので、かかりつけ機能をもつ内科医と整形の先生方、病院とクリニックの連携方法などについてお話ししました。
DXA法で測定した際に得られる骨質指標として注目されている〝海綿骨スコアTBS”について話を聞きたいということもあり、少しマニアックな内容を盛り込みました。座長の脇田先生や聴講していただいた先生には、DXA法での骨密度測定の重要性、有用性についてご理解いただいたようでとても有意義な時間になりました。
TBS; trabecular bone score
TBSとは、DXA法で骨密度を測定した際に得られるデータを非侵襲的に解析して、骨微細構造を定量化できるツールです。TBSが低下すると、骨密度とは独立して骨折リスクと関わることが報告されていて、最近では骨質評価指標として注目されています。
また、連携の際に困ることや治療戦略の考え方などについての相談をいただき、骨粗鬆症診療を地域で拡充することの必要性をますます感じることができました。
骨粗鬆症の患者さんは日本に約1,300万人いると言われています。
日本人の健康寿命を守るためには、内科医の活躍にも期待されています!
講演では、地域や病院のニーズに合わせて内容を組み立てています。今回は地域連携がテーマでしたので、演題にも岸和田の『和』を入れて皆で取り組む骨粗鬆症診療についてお話ししました。講演依頼の際には、依頼内容やお聞きになる方たちの背景を教えていただけると、より充実した内容でお話ができます。
これからも日本全国の皆様の健康寿命延伸の一助になるように、頑張り続けたいと思います!