LIVE@Hiroshima Hijiyama
-連鎖骨折を防ぐ最適な骨粗鬆症治療を考察する-
2021年10月21日(木)
広島市内にあるヒロシマ平松病院とその関連の先生方を中心とした会で、骨粗鬆症診療のポイント、特に高リスク患者への対応について講演させていただきました。
連鎖骨折を防ぐために、知っておきたい骨粗鬆症診療のポイント
~高リスク患者の治療を中心に~
ヒロシマ平松病院は、昭和57年に平松整形外科病院として発足、平成11年には河石記念病院を設立し、平成23年に2病院を統合して新たにヒロシマ平松病院となった、歴史ある病院です。
病院のご紹介ーヒロシマ平松病院について|ヒロシマ平松病院 (marimokai.or.jp)
理念に『私たちは思いやりとまごころをもって心身ともに癒される医療を提供します。』と掲げており、地域に根づいた診療をしていることが犇々と感じ取れます。
実際、理事長の平松先生、病院長の高澤先生、脊椎脊髄センター長の真鍋先生とお話しさせていただき、地域の患者さんへの愛情が深い良い先生方だなと感じました。
そんな先生方、関連する医療従事者を対象に骨粗鬆症診療、特に高リスク患者さんへの診療のキモについて講演させていただきました。
リスクの高い患者さんであれば、しっかりとエビデンスに基づいた治療を行うことが重要です!
高リスク患者さんの治療にとって最も重要なのは、①早期から骨折リスクを減らし、骨密度を十分に上昇させること、②大腿骨近位部骨折を防ぐために、皮質骨の骨量を十分に増やすこと、③薬価、費用対効果を考えること、の3点が重要です。しかし、これまでの治療法、マネジメント法では常にアンメットニーズが存在していました。
もちろん、患者さんごとに病態は異なるため、一概に「この治療薬が良い!」と短絡的に申し上げることはできないので、病態やリスク、前治療などに合わせた治療選択についてお話をさせていただき、講演終了後もヒロシマ平松病院の先生方から相談を受け、回答させていただきました。
やはり、日常の中で実際に困っている症例がどこにでもあるものですね。そういった困った症例の相談に乗り、一緒に解決策を考え、提示してあげることは、ヒロシマ平松病院、患者さんの利益、そして私自身のスキルアップにもつながりますね。
これからも色んな先生方に講演をし、相談を解決することにより、骨粗鬆症患者さんの健康寿命延伸に貢献できればと考えています。
最後に、様々なところで講演をさせていただきますが、最も大事なのは知っただけ(知ったつもりだけ)ではまったく意味がないということです。やはり、知識として得たものは使わなければ全く意味がありません。どれだけ知識を詰め込んでも、行動に移さなければまったく意味がありません。
これまで骨粗鬆症診療をやってこなかった先生、あるいは論理的な診療ができていなかった先生方、一緒に治療戦略につてい学び、患者さんに還元していきましょう!
引き続きよろしくお願いいたします!